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ファーストラインドラッグ
ある疾患に対して、医師が最初に投与するべき治療薬
ファーストラインドラッグ(First Line Drug)とは、ある疾患に対して数ある治療薬のうち、医師が最初に投与するべき治療薬のこと。略してファーストラインと呼ばれる場合が多く、別名でファーストチョイスドラッグ(First Choice Drug)、あるいは第一選択薬と呼ばれる場合があります。
患者への安全性も考えて、有効性がある程度高く、副作用が少ない薬が通常、ファーストラインドラッグとなります。これを投与しても効果がみられない場合、多少副作用があっても、より効果が高いセカンドラインドラッグの投与に移ります。 同じ疾患であっても、患者の症状、背景によっては、ファーストラインドラッグ、セカンドラインドラッグが異なってくることもあります。
医師の側に治療薬を提供する製薬企業の側から考えれば、自社の売り上げを確保するためには、医療の現場においてファーストラインドラッグ、せめてセカンドラインドラッグになる必要があります。製薬企業の医療用医薬品情報を医師を始めとする医療従事者に提供し、副作用情報を収集することを主な業務としているのは、製薬企業の医薬情報担当者(MR)です。
このMRの提供する情報の内容は、従来の有効性、副作用に関する一般的な説明から、最近は徐々にエビデンス(科学的根拠)に基づいた詳細な適性使用情報へと変わってきているといわれます。MRにとっては、疫学調査や大規模市販後調査、臨床試験など、日頃のエビデンス収集が重要になっています。
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