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ビタミンK3
人体に悪影響を与えるため、使用が中止されている人工合成型のビタミンK
ビタミンK3とは、脂溶性ビタミンであるビタミンKのうち、人工合成型の一種。メナジオンとも呼ばれます。
ビタミンKのうち、自然界に存在する天然型のビタミンK1およびビタミンK2は、大量に摂取しても毒性はありません。一方、人工合成型のビタミンK3は医薬品などに使用されましたが、副作用が強く人体に悪影響を与えるため、現在は使用が中止されています。
例えば、ビタミンK3を幼児に1日当たり5mg以上与えると、溶血性貧血、高ビリルビン血症、核黄疸(おうだん)を生じます 。また、ビタミンK3を遺伝的にグルコース-6-リン酸脱水素酵素が欠損した患者に与えると、溶血を引き起こします 。さらに、ビタミンK3を重篤な肝疾患の患者に与えると、肝機能を抑制します 。
同じ人工合成型の一種であるビタミンK4(メナジオール二リン酸ナトリウム)は、現在も医薬品や食品添加物として使用されています。医薬品としては、経口摂取でビタミンKの吸収や合成が損なわれて起こる低プロトロンビン血症に対し有効。
一方、天然型のビタミンK1(フィロキノン)は、主に植物に含まれ、葉菜類、植物油、豆類、海草類、魚介類などに多く含まれています。同じく天然型のビタミンK2(メナキノン)は、微生物が作り出すビタミンであり、納豆やチーズなどに多く含まれています。また、人体内の腸内細菌によっても作り出されています。
天然型のビタミンK1とビタミンK2は、骨の形成の調節因子として重要な働きがあり、 カルシウムの骨への沈着(石灰化)の過程を調節する蛋白(たんぱく)質であるオステオカルシンを活性化します。 加えて、カルシウム不足の場合には、骨からカルシウムを溶出させようとするビタミンDの働きを抑制する働きもあります。
そのほか、ビタミンKは治療薬として、ビタミンK欠乏症の予防、新生児低プロトロンビン血症、分娩(ぶんべん)時出血、 抗生物質投与中に起こる低プロトロンビン血症などの治療薬として用いられ、 メナテトレノン(ビタミンK2製剤)は、骨粗鬆(こつそしょう)症における骨量と疼痛(とうつう)改善の治療薬として用いられています。
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