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豚インフルエンザ
豚(ぶた)インフルエンザとは、豚インフルエンザA型ウイルスによって引き起こされる豚の急性呼吸器疾患。
豚インフルエンザA型ウイルスには、H1N1、H1N2、H3N1、H3N2などいくつかの亜型がありますが、ほとんどの場合はH1N1亜型です。
豚インフルエンザは、豚の間で定期的に流行し、通常は人には感染しません。感染した豚との濃厚接触による人への感染例が米国などで確認されていましたが、2009年4月、メキシコで豚インフルエンザA型ウイルスの人への集団感染が起こり、人から人への感染が認められました。
その後、世界各地で感染者が確認されたため、世界保健機関(WHO)は4月27日、インフルエンザのパンデミック(世界的大流行)警戒レベルをフェーズ3(動物間、動物と人の間の一時的な感染)からフェーズ4(人と人の間の感染が地域レベルで続く)に引き上げました。これを受け、日本の厚生労働省は新型インフルエンザが発生したことを宣言しました。
さらに6月11日、WHOはフェーズ6(複数の地域にまたがる世界的な大流行)に引き上げ、パンデミックを宣言しました。
WHOが警戒レベルをフェーズ6からフェーズ5(人と人の間の感染がWHOが決める地域内の2カ国以上で続く)に引き下げたのは、2010年8月10日。パンデミック宣言から1年2カ月を経て、大流行の終息を宣言しました。
発生認定の2009年4月27日から2010年8月1日時点までに感染が確認されたのは214カ国・地域で、少なくとも1万8449人が死亡しました。日本では2010年6月末に、死者が200人に達しました。
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