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脳神経外科
主に脳や脳神経系の疾患を手術して治療する診療科
脳神経外科とは、脳や脊髄(せきずい)、末梢(まっしょう)神経と、これらに付属する血管、骨、筋肉なども含む神経系全般の疾患のうち、主に外科的治療を必要とするものを対象とする診療科。
緊急な手術を要する重度な疾患はもちろんですが、日ごろ、手足の脱力感があったり、頭痛、めまい、しびれ、ろれつが回らないなどの症状がある場合などには、脳神経外科の疾患に関連する可能性があります。
脳神経外科で扱われる主な疾患には、頭痛、めまい、神経痛、けいれん、脳梗塞(こうそく)、脳出血、くも膜下出血、悪性脳腫瘍(しゅよう)、良性脳腫瘍、変形性脊椎(せきつい)症、椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍、脊椎・脊髄損傷、頭蓋(ずがい)内出血、脳挫傷(ざしょう)、頭蓋骨骨折、てんかん、パーキンソン病、不随意運動、顔面けいれん、三叉(さんさ)神経痛、小児奇形などがあります。
外科の一分野でありながら、脳神経外科医には神経学、神経科学、腫瘍学(オンコロジー)、画像診断学などの幅広い知識と経験が必要とされます。
日本では戦前、一般外科医が散発的に脳神経外科分野の手術を行っていました。戦後は、抗生物質が普及し、日本人の死因1位が感染症から1951年(昭和26年)に脳卒中となって1980年(昭和55年)まで続いたため、脳神経外科分野の需要が増加しました。
また、高度経済成長期にモータリゼーションが浸透し、交通戦争と呼ばれるほどの交通事故が発生して外傷性の脳神経外科疾患が増加しました。このような患者の増加の背景もあって、1965年(昭和40年)6月に医療法第70条に「脳神経外科」が診療科名として加えられ、脳神経外科学が発達しました。
近年は、この分野の進歩が著しく、CT(コンピューター断層診断装置)、MRI(磁気共鳴画像)などの画像機器の進歩により頭蓋内の病変が描出できるようになって、治療の対象となる疾患が拡大しています。同時に、手術顕微鏡の導入を始めとするさまざまな治療手技の開発により、治療成績は向上しています。
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