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日本臓器移植ネットワーク

日本臓器移植ネットワークとは、1997年10月に設立された公的機関で、提供される臓器を医学的に最もふさわしい患者に配分するための橋渡し業務を行っています。社団法人で、本部は東京都港区。略称は移植ネット。

1995年4月に日本腎臓(じんぞう)移植ネットワークが発足し、97年10月の臓器移植法施行に伴って、この日本臓器移植ネットワークとなり、全臓器に対応するようになりました。

84年に創設されて、アメリカで実績を上げている全米臓器分配ネットワーク(UNOS)をモデルとしています。現在、アメリカやヨーロッパだけでなく広く世界的に、臓器移植は一般医療として定着しています。

日本臓器移植ネットワークのシステムでは、大学病院や救急救命センターから脳死・心停止後の提供者の情報が寄せられると、コーディネーターが赴き家族に説明を行います。

臓器移植法では、脳死下の提供は本人が提供の意思を書面で残し、家族が同意した場合しかできませんでしたが、2010年7月に改正臓器移植法が施行された後は、本人が何らかの形で拒否の意思を残していない場合には、家族の承諾で脳死提供できるようになりました。

家族への説明で承諾が得られると、日本臓器移植ネットワークは本部または各支部に検査用の血液やドナー(臓器提供者)の情報を送り、レシピエント(臓器受給者)を探します。

レシピエントは、腎臓移植ではHLA(白血球の型)の適合性や地域、待機期間を点数化してその点数の高い順に、心臓、肝臓などの移植では患者の緊急度を最重点に考慮して決定します。

そして、日本臓器移植ネットワークでは、臓器を取り出す病院と移植手術を行う病院を仲介します。

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