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膿腎症
腎盂および腎実質の中に膿がたまる疾患
膿腎(のうじん)症とは、水腎症に細菌の感染が加わって腎盂(じんう)や腎杯が強い炎症を起こし、腎盂および腎実質の中に膿(うみ)がたまる疾患。
膿腎症が高度になると、敗血症を起こし死に至ることもあります。しかし、重度の尿路感染症は減少の傾向にあり、膿腎症はまれな疾患となっています。
症状として、40度以上の高熱が続き、腎臓部の痛み、背部痛があるほか、倦怠(けんたい)感、食欲不振、貧血などの全身症状が伴い、膿による尿の濁りが現れます。最も多い原因は、水腎症や腎結石、尿管結石が原因となり、腎盂や腎杯が感染することです。以前は、肺結核などの結核菌が血液の中に入り、腎臓の中に運ばれることが原因で、膿腎症が起こることが多くみられましたが、最近では抗結核剤の出現でほとんどみられません。急性の腎盂炎から起こることも、ほとんどありません。
膿腎症の検査と診断と治療
膿腎症が軽症の場合は、強力な抗生物質を長期間服用する治療が行われます。しかし、一般的には効果が少ないため、重症の場合は、他方の腎臓の状態を検査して、腎臓の摘出手術を行う場合もあります。
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