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脱毛症治療
国内で約800万人が悩んでいるとされる男性型脱毛症について、日本皮膚科学会が治療薬や植毛などの対処法について5段階で評価した初の診療指針をまとめ、2010年4月17日の同学会で発表しました。
近年、さまざまな商品なども出てきているため、治療薬や育毛成分、植毛など10種類について、国内外の研究論文を基に科学的根拠の有無を検証。強く勧められる「A」は、塗り薬で一般大衆薬(OTC)として購入できるミノキシジル(商品名リアップ)と、飲み薬で医療用医薬品のフィナステリド(商品名プロペシア)とされました。フィナステリドは女性の場合は、行わないよう勧められる「D」とされました。
t―フラバノン、アデノシン、サイトプリン、ペンタデカン、ケトコナゾールの育毛剤5成分は、考慮してもよいが十分な根拠がない「C1」、血行促進などの作用があるとされる植物の根のセファランチンは、根拠がないので勧められない「C2」に分類されました。
自分の後頭部の毛組織を脱毛部に移植する自毛植毛は、勧められる「B」。化学繊維を使った人工毛植毛は、感染症や拒絶反応が多く「D」でした。
指針では、治療の手順も示しました。生え際の後退の程度などから、軽症と診断されればC1群の育毛剤を使うか、ミノキシジルとフィナステリドを1年使用。効果がない場合は、自毛植毛へ。中等症以上ならば、ミノキシジルとフィナステリドを使い、効果がない場合は、同様に自毛植毛へ。
近年、科学的根拠が乏しい関連商品やサービスが横行し、健康被害や金銭的なトラブルが多発している折、指針をまとめた同学会委員会のメンバーの1人は、「多くの患者が悩んでいるのは事実。医療関係者向けに客観的な対処法の評価として示したい」と話しました。
一方、C2と分類されたセファランチンが主成分の育毛剤を製造する化研生薬(東京)は、「医薬部外品なので論文データが不足しているのは事実だが、動物実験で効果が示されている」と話していました。
Dとされた人工毛植毛を行っている大手業者の社長(57)は、「私自身も使っており、30年以上使うリピーターもいる。安全性への配慮に欠けた商品と一緒に評価しないでほしい」と話していました。
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