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性感染症(1)
性感染症(STD=Sexually Transmitted Disease)とは、性行為あるいはその類似行為によって感染する疾患の総称です。性行為感染症とも呼びます。
性感染症に含まれる疾患としては、梅毒、淋(りん)病、軟性下疳(げかん)、第四性病というかつての「性病予防法」の対象とされていた4つのほか、クラミジア感染症、エイズ(後天性免疫不全症候群)、性器ヘルペス、尖圭(せんけい)コンジローム、トリコモナス症、カンジダ症、陰部伝染性軟属腫(しゅ)などが挙げられます。
以前の日本では、性感染症は一般的に性病と呼ばれ、代表的な病気である梅毒や淋病に対して、「性風俗などで遊んだ一部の人達がかかる病気」というイメージが持たれていました。梅毒などは発症すれば気付きやすく、早めに治療ができたため、感染はそれほど拡大せずにすんでいました。
近年の日本では、梅毒や淋病などが少なくなった代わりに、自覚症状のほとんど現れない、新しい性感染症が増えています。クラミジア感染症や性器ヘルペス、尖圭コンジローム、エイズなどは、感染しても顕著な症状が出ないため、気付かないうちに人から人へ、感染の輪を広げるという状況を生み出しています。
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