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PABA
ビタミンに近い働きをするビタミン様物質で、貧血や肌の老化の予防に有効
PABA(Para-aminobenzoic Acid)とは、ビタミンに近い働きをする水溶性ビタミン様作用物質で、人間の生存に欠かすことができない栄養成分。パラアミノ安息香酸とも、ビタミンBXとも呼ばれています。
PABAは、ビタミンB群の一種である葉酸をグルタミン酸から合成するのに不可欠な物質であり、体内で不足すると貧血症状が現れます。同様に、紫外線から皮膚を守り、日焼けやシワ、肌の老化予防にも不可欠な物質です。最近は、白髪を予防したり、皮膚がんのリスクを低下させることでも注目されています。
腸内で合成されて、有益な善玉菌を増やす作用もあります。さらには、ビタミンB群の一種であるパントテン酸の吸収を促進する働きにも関与し、ストレスに対抗する副腎(ふくじん)皮質ホルモンの生成を促します。不妊症の改善、ヘルペスの改善といった作用もあるとされます。
ただし、現時点でのPABAの作用や効果について、厳密な検査は行われていません。
PABAが欠乏すると、貧血のほか、湿疹(しっしん)、便秘、頭痛、神経過敏、副腎障害、疲労、不眠、イライラ、ストレスの増加といった症状が現れます。
食品では、レバーや肉類、牛乳、ヨーグルト、卵、玄米、小麦胚芽(はいが)、ほうれん草、マッシュルームなどに含まれています。ほうれん草、枝豆、モロヘイヤ、レバーに多く含まれる葉酸や、レバー、納豆、牛乳に多く含まれるパントテン酸と一緒に摂取すれば、白髪や皮膚の老化防止により効果的です。PABAの1日の目安量は30~100mg。
皮膚・髪・肌の健康を改善できるサプリメント、飲むUV対策ビタミンなどと称して、PABA、パラアミノ安息香酸を冠したサプリメントが市販されていますが、大量に摂取すると吐き気や不快感などを催すケースがあります。1日8g以上を摂取し続けると、下痢、肝機能障害などの症状が出るケースもあります。
サプリメントで摂取する際は、ゆっくり腸内で溶けるタイムリリース加工がされているものがお勧め。
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