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アミノ酸

 人間の体の中では常に、蛋白質の分解と合成が繰り返されています。この蛋白質の構成単位となっている窒素化合物が、アミノ酸。自然界で発見されている約500種類ものアミノ酸に比べて、人体の蛋白質を構成するアミノ酸はわずか20種類。20種類が組み合わさって、10万種類ものさまざまな蛋白質が作られます。

原料となる20種類のアミノ酸のうち、11種類のアミノ酸は必要な時に、体内で合成することができます。残りの9種類は合成できないため、食べ物から摂取する必要があります。この人間の栄養上、不可欠なものを「必須アミノ酸」といいます。 「必要アミノ酸」、「不可欠アミノ酸」ともいう9種類は、トリプトファン、リシン(リジン)、 メチオニン、 フェニルアラニン、トレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジン。

 食材から取るアミノ酸の目安として、アミノ酸の構成を比較して、栄養価を判定した「アミノ酸スコア」があります。スコアが100の場合、すべての必須アミノ酸が必要量含まれています。100以下のものは「制限アミノ酸」と呼ばれ、必須アミノ酸のどれかが不足していると考えられます。

肉類のほとんどはアミノ酸スコアが100ですが、脂肪やコレステロールの取りすぎには要注意です。いろんな食材から、バランスよく取るのがベターです。

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