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片頭痛

片頭痛は、何らかの原因で頭蓋(とうがい)内外の血管が拡張することにより、血管を取り巻く神経が刺激されるために起こる頭痛です。なぜ血管が拡張するのか、その原因は不明です。比較的若い年代に多く、また女性に多いのが特徴です。 

【痛みの特徴】

脈に合わせて「ズキンズキン」と激しく痛みます。徐々に痛み出すのではなく急に激しい痛みに襲われることも、緊張性頭痛との違いです。片頭痛といっても頭の片側だけが痛むとは限らず、両側が痛むこともよくあります。

数時間から2~3日続く痛みが、1カ月に数回繰り返されるのが特徴で、発作の前に気分や体調の変化、目のちらつきなどが起こることがあります。また、吐き気や嘔吐(おうと)を伴ったり、音や光に敏感になることもあります。 

○片頭痛の予兆 

(頭痛が起こる前触れ。頭痛が始まる2~3時間前に見られる)

* あくび * イライラ * 空腹感 * 甘いものが食べたくなる * むくみ など 

○片頭痛の前兆 

(頭痛の始まるサイン。頭痛の始まる30分くらい前に起こる)  

* 閃輝暗点:視界にチカチカした光(閃輝)が広がり、やがて中心部から見えにくくなる(暗点)。  

【原因】

片頭痛は、動脈を収縮させているセロトニンという物質が何らかの原因によって急激に減少してしまい、その結果動脈が拡張することが原因だとされています。また、脳幹から出ている三叉神経の末端から、何らかの原因によって「痛み物質」が大量に放出され、その刺激で脳の血管が拡張、炎症を起こすことが原因だとする説もあります。いずれにしてもその根本的な原因は不明です。しかし、片頭痛を引き起す誘因があることはわかっています。 

○ストレスからの解放 ストレス中は血管が緊張しているために頭痛は起きませんが、ストレスから解放されると血管が拡張し、頭痛が起こります。仕事から解放された週末などに、片頭痛が現れることが多いのです。 

○女性ホルモンの変化 生理の前後はホルモンが急激に変化するため、片頭痛が起こりやすくなります。逆に、妊娠中はホルモンが安定するため起こりにくいのです。

○人ごみや騒音、強い光などの物理的刺激 

○特定の飲食物の取りすぎ 人によっては、チョコレートやワイン、チーズ、柑橘(かんきつ)類、ナッツなどによって、片頭痛が起こることがあります。 

【治療と予防】

 痛みが軽い場合、市販の鎮痛剤の服用で痛みを抑えることができます。痛みが本格化してからでは効きが悪くなるので、なるべく早めに、できれば予兆や前兆が現れた段階で、飲むのがコツです。

 市販の鎮痛薬が効かない場合は、医療機関に受診することをお勧めします。医療機関では、主にセロトニン作動薬(トリプタンやエルゴタミン製剤)を使います。また、あまりにも片頭痛が頻繁にある場合は予防薬(塩酸ロメリジン)などを処方します。 

片頭痛が起きたら… 

○安静を保つ 暗い静かな部屋で横になるとよいことがあります。 

○冷やす 痛む部分を冷やすと血管が収縮し、痛みが和らぎます。 

○一眠りする 適度な睡眠をとると、拡張した血管が正常に戻ります。ただし、寝すぎるとかえって血管が拡張することがあるので、要注意です。 

○コーヒーを飲む カフェインには血管を収縮させる作用があるので、人によっては痛みが和らぐことがあります。

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